生徒の自律的な学びを深めていくための探究学習が、学校の場で広がっています。探究学習は「総合的な学習の時間」や「総合的な探究の時間」など、様々な呼び方がありますが、どのような違いがあるのでしょうか? また、探究テーマやネタの選び方もどんなポイントが大切なのでしょうか?
そこで、探究学習が高校生に面白い理由や探究テーマ例やネタをご紹介していきます。そして、探究学習における生徒と先生の問題を解決する「生成AIを使う方法」も解説いたします。
探究学習とは? 様々な呼び方があります
探究学習とは生徒が自らの課題を見つけ、主体的に探究していく学習科目のことです。
先生主体で進め、生徒が聞く受動的な学習ではなく、生徒が能動的に問題解決能力を身につけることが目的になっています。
日本の教育にありがちな詰め込み式の学習から変えていこう!という背景から探究学習はスタートしています。課題を発見し解決する能力を育み、社会人になったときの自分の生き方・在り方を考えていける力を見出していこう!という狙いもあります。
探究学習には大きく2つの種類があると言われています。それは、「総合的な学習の時間」と「総合的な探究の時間」です。その違いは何なのでしょうか?
「総合的な学習の時間」と「総合的な探究の時間」の違い
【小・中学校】
- 小・中学校では「総合的な学習の時間」と呼ばれています。
- 目標は「課題解決の過程で自己の生き方を考える」と設定されています。
- 小・中学校では段階的導入を経て、2002年より本格導入されました。
【高等学校】
- 高等学校では「総合的な探究の時間」と呼ばれています。
- 目標は「自己の在り方・生き方を考えながら、課題を発見し解決する」と設定されています。
- 高等学校では2022年度より必修化されました。
小・中学校「総合的な学習の時間」と高等学校の「総合的な探究の時間」では、「課題発見をする」というポイントが大きな違いです。
つまり、小・中学校では「課題や探究テーマは先生が選定」しますが、高等学校ではより探究的な活動を重視する視点から、「課題や探究テーマは自分で設定する」という点です。
詳しい解釈は下記引用元URLの1)と2)の以下にある、引用元PDFをご覧ください。
引用元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/
1) 平成29・30・31年改訂学習指導要領の趣旨・内容を分かりやすく紹介 ※以下2)のページ
2) 平成29・30・31年改訂学習指導要領(本文、解説) ※下部に記載されているPDF
引用元PDF 【総合的な探究の時間編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説より
本記事では高等学校(以下、高校)の「総合的な探究の時間」について詳しく解説していきます。
そして、探究学習は様々な呼び方があります。基本的にすべて同じ意味ですが、少し整理してみましょう。
- 探究の時間
- 探究型学習
- 総合的な探究
- 総探(そうたん)
- 探究(たんきゅう) ※探究と探求は間違いやすいので注意しましょう!
一般的には「総合的な探究の時間」と呼ばれているケースが多いでしょう。高校によって呼び方は様々ですが、本記事では探究学習と表記を統一して、ご説明していきます。
探究学習が高校生に面白い理由!探究テーマ例やネタもご紹介
探究テーマが高校生に面白い!と言われている理由のひとつは、自分が好きな探究テーマを自分で選べるからです。
そして、課題を解決するための学びを深めていく中で、社会に役立つ実感を味わえることもあります。高校によっては生徒が発表会を行うケースもありますので、クラスのみんなに見てもらえるやりがいもあるでしょう。
大きな探究テーマ(大テーマ)は先生が出す高校もありますし、本テーマの立案はすべて生徒に任せている高校もあります。いずれにしましても探究学習の本テーマは生徒が考え発見して決めていくスタイルですので、面白い学びの場ですよね。
しかし、生徒も先生も探究テーマを考えていくのは、一工夫が必要です。そこで探究テーマ例やネタをいくつかご紹介していきたいと思います。
探究テーマを決めていくにはまず、生徒も先生も大テーマを考えて、本テーマに落とし込んでいく方法がやりやすいでしょう。大テーマに選ぶべきポイントを3つご紹介します。
- 社会問題
- 地域の問題
- 自分の興味のあること。好きなこと
この3つの探究学習の大テーマは組合せになってもOKです。例えば、「社会問題で地域の問題
でもあり、自分の興味のあること」でも良いということです。
「社会人になったときの自分の生き方・在り方を考えていける力を見出していく」という目的に合った探究学習の大テーマを考えていくならば、社会問題から入るのが良いかもしれません。また、地域創生のために、地元・地域のためになることを探究学習で深めていくのも素晴らしい活動と言えます。
生徒から見た絶対に外せないポイントは「自分の興味のあること。好きなこと」を探究学習の大テーマから本テーマに選ぶという点です。人は何事も好きでないと続きませんし、社会に出た時の仕事にも同じだと思います。このような想いで探究学習のテーマを決めていきましょう。
先生から見た外してはいけないポイントは、生徒が問題の本質を理解して解決策を考えられる大テーマを検討するということです。そして大人から見た「押しつけや必要悪」のような社会問題ではなく、「生徒が興味を持ってほしいこと」を選んでいきましょう。
それでは高校生が選ぶ探究テーマ例やネタを分野別に30個ご紹介していきます。
地域1
- 地域の災害対応・防災力向上
- 地域特産品を使ったオリジナル商品の開発と販売
- 地域資源も守り、活かす方法
- フードロスを減らす方法
- 交通事故を引き起こす交通環境の要因
- 地域住民の歴史認識と観光の相関性
- 太陽光発電・太陽光パネルのこれから
- 外国人労働者問題を考え、地元に与える影響と効果
地域2
- 福祉や医療と地域包括ケア
- 地域の少子高齢化と過疎化問題
- 高齢者の買い物支援
- 高齢者を見守る仕組みづくり
- 商店街の活性化
- 地元の祭りを継続し盛り上げる方法
- 産業社会と人間のこれから
ビジネス
- 自分自身が起業するために
- 地域クラウドファンディングを成功させる方法
- 地元企業と連携した地域振興事業
- 観光客を増やす方法
- 季節限定メニューが観光集客力にもたらす効果
- EコマースとSNSを活用した地域経済活性化
- 空き家を活用する方法
- 民泊が与える影響と効果
- キャッシュレス決済が与える影響と効果
身のまわり
- 高校生の制服を私服化するべきか
- 高校のオンライン授業・リモート通学
- 図書館を電子化するために
- 高校のデジタル化の改善ポイント
- スポーツ継続と社会人の関係性
- 自分らしさを高校卒業後に活かす人生
地域、ビジネス、身のまわりの3分野の探究学習テーマの例やネタをご紹介しました。社会問題や地域問題には環境や高齢化等の様々な種類がありました。生徒も先生も楽しみながら、探究学習ができるテーマを考えていきましょう。
生徒と先生 探究学習の問題点
社会人になったときの自分の生き方・在り方を考えていける力を見出していく探究学習は楽しそうな学びの場ですが、良いことばかりでありません。探究学習は高校によっては学期ごと、半年、1年と長期に渡り進行していきます。つまり、何度も生徒と先生が探究テーマに対しレビューやフィードバックを繰り返しながら、ゴ-ルに向かっていくのです。
そこで起きる生徒と先生のコミュニケーションややり取りでいくつか問題点があります。それは何なのでしょうか?
探究学習の問題点 生徒
- 探究活動の記録を提出しても、先生からのフィードバックが遅い。
- 次の探究フェーズやタスクに進んでいけない。従って、探究テーマの関心が薄れてくる。
- メールやエクセルで探究活動を記録していくと、振り返りやまとめ作業が大変である。
探究学習の問題点 先生
- 生徒からの探究活動記録の提出や質問へのフィードバックに時間がかかる。
- 専門分野ではない探究テーマへの的確なアドバイスが難しい。
- 生徒が問題の本質を理解して、解決策を考えさせるための導きができない。
- 校務が忙しすぎて、生徒の評価を作成するのが後手後手になる。
総括すると生徒は「先生からのフィードバックが遅い」というポイントであり、先生は「忙しすぎて時間がなく、専門分野でないケースもあるため適切なアドバイスが的確にできない」ということです。このような探究学習の根本的な問題点を解決する方法は、何かないのでしょうか?
探究学習の解決策に生成AIを使う方法
「先生からのフィードバックが遅い」という生徒の問題点と、「忙しすぎて時間がなく、専門分野でないケースもあるため適切なアドバイスができない」という先生の問題点を解決する方法はひとつあります。それは「生成AIを活用した探究学習ツールを使う」という方法です。
探究学習AI支援ツール「LoooQ(ルーク)」は総合的な探究の時間を生成AIでサポートし、生徒の学びと先生の教育の質を向上させます。図1をご覧ください。
図1

「LoooQ」は生徒の問題点に合った「先生からのフィードバック」を生成AIが行います。つまり、探究活動記録を入力した段階で、すぐに生成AIがフィードバックをしてくれるため、生徒は探究テーマに関心を持ったまま次のフェーズやタスクに進んでいけます。また生徒はLoooQを使うことで、探究活動の振り返りやまとめ作業も簡単にできます。
先生は生徒と生成AIのやり取りを見守りながら、クラス全員の探究学習の進捗状況を一覧で把握できます。探究学習のデータを一元化することで検索・参照も簡単に行え、総合評価管理も可能です。
すでに高校への導入事例も増えており、生徒は探究学習の学びの質を深め、先生は効率的な指導ができるので効果がでています。ぜひ、みなさんも探究学習AI支援ツール「LoooQ(ルーク)」をもっと詳しく知ってみませんか?
まとめ
「探究学習 探究テーマの高校生例やネタ30選 生徒と先生の問題解決策も解説」と題して、ご紹介してまいりました。探究学習の様々な呼び方や、小中学校では、「総合的な学習の時間」高校では「総合的な探究の時間」と呼ばれていることが理解できたと思います。
探究学習が高校生に面白い理由や探究テーマ例やネタもご紹介しました。社会問題、地域問題を探究テーマにするケースが多いようですが、「自分が興味を持っていて、好きなこと」を選ぶのがポイントです。社会人になった時に、役立つ課題解決能力を身につけていきましょう!
しかし、生徒と先生には探究学習の問題点がいくつか存在することがわかりました。
2022年に始まった新しい授業が「総合的な探究の時間」ですので、まだまだ課題も多いのでしょう。
探究学習の課題解決に生成AIを使う方法がありました。本記事で紹介しました探究学習AI支援ツール「LoooQ(ルーク)」は、生成AIを探究学習に活用する新しい仕組みです。導入事例も続々と増えています。
無償トライアルを実施することも可能です。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
探究学習における生徒と先生の支援はデジタルの力に任せながら、さいごは人と人、生徒と先生のコミュニケーションによる学びの質を高めていける仕組みをつくりましょう!


